今日は死ぬのにいい日だぁ🌀

〈tad公式ブログ〉明日の事はなーーんも考えず、今日1日を全力で生き抜く!

2017年02月

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『ALS』という治療法がなく、手の施しようが無い史上最悪の病気に罹患してから、もう5年以上が経過している。

本来なら、5年以内に80%以上の患者が自然寿命を全うして人生に幕を降ろすか、延命措置である人工呼吸器で生き延びている中、自分はまだ、言葉を話すことも自発的に呼吸することもできている。

そう、

『まだできている』





と言ってもできないことの方が多く、できることを挙げていった方が断然早いくらい。


健康だった時の自分は、自分で言うのもなんだけど、"完璧主義"の傾向があり、何かを一度やり始めたら完璧に仕上げないと納得できなかった。(第三者から見たら完璧じゃなかったかもしれないが……)

完璧じゃなければやる価値がない、つまり、『ALL or NOTHING 』。

だから、コップに半分くらい入った水は、自分に言わせれば『まだまだ半分もある』じゃなくて、もちろん、『もうたった半分しかない』。飲む価値がないから残りは捨てて、直ぐにでも新しく水を入れないと、といった端から見たら、もう面倒くさいなあ、って思われるようなどうしようもない性格だった。


でも、病気になってだいぶ変わった。

今現在も少しずつ変わってきている。

病気が進行してあまりにも諦めることが多すぎて、

欲求や煩悩がドンドン無くなってきている。

腹が出てようが、髪が薄くなろうが、 病気で筋肉が萎縮してガリガリになっても、

自分の容姿や世間の目なんて、どうでもよくなってきている。

服装もどうでもいい。羽織ることができればそれでいい。

色んなことが、自分にはどうでもよくなってきている。

「もうこれしか動かなくなってきている」、「もうこんなに出来なくなっている」、と嘆くよりかは、

今の自分は、


『まだできている』


ということに大きな大きな幸せを感じる。

普通の人間なら出来て当たり前のこと1つ1つに、ALSの自分は馬鹿みたいに真剣に向き合わなくてはならず、それがまだできることに、この上ない喜びや安堵を抱く。

どんだけ小さい人間なんだろうって情けなくなる時も多々ある。

健康で不自由なく動ける人を見ると、ものすごく羨ましいし、自分の何億倍も幸せなんだろう、って嫉妬さえも覚えてしまう。


『まだできている』


そのうち、

その言葉が、

『まだ生きている』

に置き換えられる日がくるんだろう……

そうなったら無欲で悟りの境地にでも突入するんだろうか?

でもそれはないか。

なぜならば、

可愛いムスメの成長を見守るために『生きていたい』、っていう“貪欲”があるから……


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毎週水曜日、もしくは木曜日は、自宅から10kmとチョット距離があるけど、イオンタウン仙台泉大沢に行く事にしている。

最近、病気の症状があまり良くなく、車椅子の乗り降りが酷いくらい辛くなってきているので、できるだけお店をハシゴせず、一箇所で全ての用事が済ませられるイオンモールはものすごく助かる。

100円ショップで小物を買ったり、AEONバイクで車椅子のタイヤに空気を入れて貰ったり、マックやモスでコーヒーも飲むことができるし…

ヴィレッジ・ヴァンガードでは面白雑貨を物色したり、カルディでは最近入手が超困難な「海老しおラーメン」を探したりと。

しかも、泉大沢のイオンに限っては『ザ ・ビッグ』というディスカウントスーパーマーケットもあり、品質や賞味期限が心配になってしまうくらいの激安ぶりを見せている。また、毎週水曜日と木曜日は「87円均一祭」もやっていてさらにお得なので、往復のガソリン代を負担しても余裕で元が取れる。

また、イオンタウン仙台泉大沢には『トイザらス』もあるので、特に何か買うわけではないが、必ず立ち寄ってムスメをサンプルのおもちゃで遊ばせてあげる。

今まで何十回と訪れているトイザらスだけど、本当に恐縮しちゃうけどたった1回だけ、気に入って衝動買いしたオモチャがある。

それが、マルカ株式会社が販売元の、『超リアル体感 ブルブルフィッシング』。

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お風呂好きなムスメが、オモチャで楽しそうに遊ぶのを横で微笑ましく見守りながらシャワーを浴びてるときって、1日のうちで一番幸せを感じる時間。

もっと喜ばせてあげたい、屈託のないムスメの笑顔をもっと見たい、と思って、なんかお風呂でも遊べるオモチャがないかなあ、って探していたこともあっての衝動買いだった。しかも、値段が千円ちょっととお手頃価格。

もちろん、釣りができないで溜まりに溜まった欲求をちょっとでも満たせるんじゃないかという、あわよくば、という考えもあったので、ムスメが欲しいというより自分が一番欲しかった。

外箱のデザインもなんか面白そうで興味をそそられる感じだし、何と言っても『超リアル体感』という文字は、実際の釣りが困難な自分には常日頃求めていたもので、たまらなく魅力的に思えた。

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自宅に帰って早速、お風呂に入って買ってきた『ブルブルフィッシング』で遊ぶ事に。

こういう時に限っては、お風呂好きなんだけどお風呂に入るまでがぐずぐずしてなかなか入ってくれないムスメも、自分から率先して服を脱いで先にお風呂で今か今かと待っている。

"ブラックバス"と思われるお魚本体はなかなかのハイクオリティで、本物のバスを上手に再現している。まあ、色はミントグリーンだったりと現実にはありえないけど……でも、そこがカワイイくて逆に良い!

釣り竿も、本物顔負けの、実際にラインを巻き取る事が出来るリールが付いていて、先に付いているルアーに似せた磁石を本物の釣り針に交換すれば、本当に金魚などの小型魚の釣りに使えるんじゃないかと思うくらいの完成度である……うーん、チョット褒めすぎたか。

でも、おもちゃ屋だけでなく実際の釣具店で取り扱いがあるくらいだから、完成度はやっぱり高い。


遊び方は2通りあり、①魚の尻ビレのスイッチを入れず、水面にただ浮かばせて静止している状態での釣りと、②尻ビレにあるスイッチをオンにして、水中(ほとんど沈まないので水面直下)を尾びれをバタバタさせて泳いでる状態での釣り。

②の泳いでいる状態での釣りは、なかなか魚の口の中にルアーという名の磁石を食い付かせる事ができず、しかも、意図的なのか設計上の問題なのか、上顎の外側の部分にも磁石が反応して間違ってくっ付いてしまうので、想像以上に難しく、もどかしささえも覚えてしまう。

ムスメなんて、居ても立っても居られなくなり、終いには素手でお魚を掴んで、無理やり口の中にルアーを放り込むありさま。

もはや釣りじゃなくて、つかみ捕り。

そのくらいもどかしくて難しい方が、本当の釣りの臨場感があっていいんじゃなーい。

しかも、臨場感と言ったら、魚にルアーをくわえさせた時の暴れ方がハンパじゃない!

『ブルブルブルブルッ』と、手に伝わる振動が激しいだけじゃなく、尾びれをバタバタさせる時に発せられる音が、怖いくらい騒々しい。

バタバタ音が、せまーいお風呂中に響き渡って、実際に釣りをしてる時の動揺や緊張感に似た慌ただしさを体感できる。

『迫力の手ごたえ』、『超リアル体感』、とパッケージで謳っているだけはあるね。


でも、ヤッパリ本当の釣りがしたい……

しかも、フライフィッシング。

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※バス用にセットアップしたScott #6 flyrod&Galvan flyreelと自作のポッパーフライ。

ということで、車椅子になってから、もう半分諦めかけていたが、溯ること昨年の夏に、思いきってフライフィッシングに挑戦した。

釣り竿を握る右手は握力が低下してるし、手首もうまく固定することができずブランブランなので、手首用の市販のサポーターで釣り竿と手首をグルグル固定して、釣り竿も極力、短く、細く、軽量のヤマメ用のものをチョイスして、誰でも簡単に釣ることができる"コイ"を、近所にある公園の池でフライフィッシングで釣ることにした。

柵があったり、背後に樹木などの障害物があって竿を振れなかったりと、普通でもフライフィッシングでの釣りは水面にアクセスするのが難しいのに、ましてや車椅子での釣りなんて、もうほとんど不可能に近いと思ったが、幸運にも唯一、一箇所だけ、5mくらいの長さの湾曲した橋の上から水面へのアクセスが可能だった。しかも、ターゲットのコイが数匹、橋の下を泳いでいるのを確認。しかもしかも、サイズが結構デカイし!

フライをくわえさせて、ヒットさせる自信はあったけど、橋の上からどうやって釣ったコイを取り込むかが最大の問題だったが、奥さんもムスメもいるからなんとかなるか、とあまり後先考えず、もう目の前にデーーンと図々しく泳いでいる魚の事しか頭になかった。

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※ボロボロになった熊のプーさんから摘出した化学繊維のはらわたで作ったコイ用パンフライ(画像手前二つ)。一見差ほどパンらしく見えないが、水分を含んで初めて、水でふやけたパンそっくりになる。

チョット邪道な方法になってしまうけど、コイをフライフィッシングで釣るときは、おびき寄せるためにも実際にエサとなる「食パン」を使用する。賞味期限近くで激安になったノーブランドの食パンを、上の写真手前にあるフワフワした綿毛みたいな「フライ」(ルアーみたいな擬似エサ)のサイズくらいに小さくちぎってまき餌して、コイに「白いフワフワしたものは食べれるんだ」って事前に刷り込んでおく。そうでもしないと、雑食でなんでも食べる印象があるコイでも、フライに興味を示さず絶対に口に入れてくれない。

よ〜く考えたら、ちょっとやチョットの邪道さではないよね。だって、実際にエサを魚にあげてるんだから、どっちかって言ったらフライフィッシングじゃなくて、限りなく「エサ釣り」に近い。でも、魚を釣ってその強いヒキを味わって、如何に大きな魚と格闘するかっていう、非常に良い練習にはなる、と自分に言い聞かせて割り切ることにしているけど……


思ったよりコイが神経質になっている上、腕に力が入らず、うまく竿を振れず、フライをコイの鼻先にめがけて投げられないこともあり、まき餌に投げた食パンは食べるが、なかなかフライのほうは見切って食べてくれない。想定外。

その様子を見てあいそをつかしたムスメと奥さんは、公園内を散歩をしに出かけてしまった ……


でも、そういう時に限ってなんだよなあ、釣れるの。いつもそう、よそ見している時もそう。

しつこくしつこく、コイの鼻先にフライをしつこく投げてみたら、「パクっ」と大きな口あけて飲み込んでくれたあ!

すかさず竿を立てて、左手でラインを手繰り寄せようとするも、コイの圧倒的なパワーに力負けし、50mくらい向こうの方に走るように泳がれた。

久しぶりのパワフルな手応え。アメリカでフライフィッシングをやってた頃が蘇ってくるような感覚。

でも、どうしよう? 手繰り寄せても誰も手伝ってくれる人いなーい!


とその瞬間!

サングラスをかけた高校生くらいのバス釣りに来たであろう、若いおにーちゃんが視界に入ってきた。


救世主の登場!


彼の背後に後光が見えたぁああ!


公園内の池の橋の上で、車椅子にのった変なオジさんが、レアなフライフィッシングをしていて、しかも結構大きなコイとファイトしている……その異様な光景に困惑しているのを隠せない様子のおにーちゃんだったが、腕が疲れてきたから代わってと言ったら、フライフィッシングは初めてだったみたいだけど、快く承諾してくれた。

でも、おにーちゃん、フライフィッシング初めてと言ってたけど、興奮してだいぶ取り乱しながらも、上手にラインと釣り竿をコントロールし、でっかいコイと格闘してた。センスあるね。

10分以上経過して、ようやく橋の下まで手繰り寄せてもらったら、今度は自分に交代して、おにーちゃんに橋げたまで、たも網でコイを取り込みに降りてもらった。

自分は魚に触らず傍観していたけど、おにーちゃん、手が魚臭くなったよね、ゴメン。でも、ありがとうね!この恩は決して忘れないよ。

75cmもある、ふっくらしたどでかいコイだった……

ムスメたちがちょうどタイミングよく?帰ってきて、そんなデカイコイを生で目の当たりにして、ムスメ絶句して固まっていたよ。


果たして、今年の夏も釣りに行けるだろうか?

病気が進行して釣りができなくなってたら、『ブルブルフィッシング』で我慢しよっと!

って出来るかっ、おい!

あっあっ、ウソウソ、我慢しますぅ(つい心の声がっ!)

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20代後半から30代半ば頃までの数年間に渡り、千葉県市川市の「行徳」というところに住んでいた。

正確に言うと最寄駅が東京メトロ東西線の"妙典"という駅で、日本橋や大手町などの都心部までわずか25分くらいの距離で、しかも始発電車もあるので、朝の通勤時のいす取りゲームで勝ち残ることができれば、激混みすることで有名な東西線でも座席に座って快適に通勤できた。

しかもしかも、近くにかの有名な『江戸川』が流れていて、徒歩で東京湾が望める河口までブラブラ散歩もする事も。

その「江戸川」に沿うように走る『江戸川サイクリングロード』は、葛西臨海公園を起点とし埼玉県の幸手市付近の関宿城を終点とする全長約65kmの遊歩道で、自転車大好きで身体を鍛える事に関してはストイックでまあまあ「M」な自分には、絶好のトレーニングロードだった。夕方5時頃の散歩感覚でサイクリングするつもりが、結果江戸川の終点までの往復120kmを自転車で完走したり、自宅から葛西臨海公園の終点までの約10kmの距離を、全力猛ダッシュで漕いで10分ちょっとで走破したり、としょっちゅう自転車で江戸川沿いをトレーニングしてた。

また、江戸川はトレーニングロードとしてだけじゃなく、自分にとっては、都内の色々なランドマークに誘ってくれる、いわば「幹線道路」としての意味合いも強く、自転車を漕いで寅さんで有名な葛飾柴又や、東京ディズニーランドがある舞浜(正確には都内じゃないけど)によく遊びに出掛けていた。

今思うともったいない事をしたけど、あんなに近いのにもかかわらず行徳に住んでた数年間、2回ぐらいしかディズニーランドに遊びにいかなかった。でも、メルヘンチックなその雰囲気を味わう事は好きだったので、サイクリングついでに江戸川の河口で、パレードショーで毎晩打ち上げられる花火を見ながら物思いに耽ったり、舞浜駅にあるショッピングモールの『イクスピアリ』に行って決して園内に入場する事はないんだけど、ホント毎週のように、ギリギリ近いところで雰囲気だけを楽しんだりしてた。チョットビンボー臭いけどね。


前書きが恐ろしく長くなったけど……


その『イクスピアリ』には、当時『ピエール・エルメ』というフランス パリの 洋菓子店があった。



そもそも、甘いものに全くもって興味が無かった自分は、千葉の稲毛にある職場で一緒だった全身お菓子で出来ているんじゃないかと思うくらい甘い物好きで、スイーツに超詳しいイケメンの同僚の影響で、スイーツに興味を抱くようになった。

その同僚からよく、イクスピアリにあるピエール・エルメの『サロン・ド・テ』というスイーツのビュッフェに行くという話を聞いて、スイーツの食べ放題って?マカロンってそんなに美味しいの?ピエール・エルメってどんなんだろう?、って興味本位でマカロンを買いに行ったのがピエール・エルメとの初めての出会い。マカロンを始めて口にして、チョコレートでもないクッキーでもないなんとも言えないけど、絶妙なあじわいの食べものに衝撃を覚えたのを記憶してる。


今年のバレンタインに、仙台の三越の特設会場『サロン・デュ・ショコラ』でピエール・エルメが出店していた。

まあ、40歳も過ぎるとバレンタインにチョコレートを貰うというよりかは、普段じゃ値段が高くて全くもって手が出せず食べる事ができない特別で美味しいスイーツを、クリスマスみたいに家族みんなで食べるというスタイルになって、今回はその懐かしの『ピエール・エルメ』のマカロンをみんなで食べる事に。

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アンフィニマン ローズが2個、アンフィニマン ヴァニーユが1個、モガドールが2個と名称が不明だけどバナナ風味のマカロンが1個入った"マカロン6個セット"で、およその値段が2500円と、1個あたり400円以上もするというなんとも高額なスイーツ。

その中でもローズ風味クリームが入った「アンフィニマン ローズ」は、ピンク色を呈していて、いかにもマカロンっていう感じで、自分が一番お気に入りのマカロン。


何と言っても、風味がスゴイ‼️

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口の中に入れた瞬間、ローズの香りが鼻腔を何処までもどこまでも、突き抜けるぅううう‼️

行った事ないし自分には似合ってないけど、パリってこんな感じなんだろうって、勝手にも妄想させてくれるような、優雅で優美で絶妙なあじわい。

コーヒーよりも繊細な味の紅茶が似合うのが何となく分かる気がするぅ。

初めてピエール・エルメのマカロンを口にした時の衝撃が蘇ってくるよう……

チョット大袈裟だけど、本当に美味しいと思う、他のマカロンに比べても……女性なら、もちろん男性でも1度は食べてみたいと思わせる逸品に間違いない。


思い出がいっぱい詰まったイクスピアリのピエール・エルメも、惜しまれつつも2012年に閉店。現在は東京の青山を始めとし、東京都内にほとんどの店舗が集中して展開されている。

仙台にも気軽に購入出来る、贅沢を言えば、店内でお茶できるピエール・エルメの店舗が進出してくるといいんだけどなあ。

ちなみに、ピエール・エルメのケーキの中で人気NO.1で代表作でもある、どでかいローズマカロンとライチをふんだんに使ったケーキ、『イスパハン』(写真下)! 食べ応えあるぅ! あのピエール・エルメさん自身も"一生に一度は食べてもらいたい味覚"と語っているだけあるぅ!美味しいよ。

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旧暦での1年の始まりでもある"立春(2月4日)"から1週間が経過して、徐々に春が近づいてきてるとはいえ、まだまだ凍てつく寒い日が続く毎日。

保育園にムスメを迎えに行った帰りに、運動不足の解消にと思って美味しい空気でも吸い込みながら、青空の下を野鳥でも探しながら、車椅子を漕いでムスメと散歩でもしたいところではあるが、

気温が1桁の中での手袋なしでの車椅子操作は相当きつく、指先がかじかんで握力が低下し、5分ももたない。かと言って、手袋するにも指が曲がったままで真っ直ぐに伸ばすことができないので、誰かの手伝いなしでの装着は不可能。


結局は屋外での散歩を諦めて、寒さとは無縁のモールなどの暖かい屋内でのんびり、コーヒーでも飲みながら、はしゃぎまくるムスメを微笑ましく見守るのが一番!

暖かい春が来るまで、無理しないほうがいいよね!ヘタレな自分だし。


ということで、懲りもせずまた、自宅から車で10分くらいのところにある“泉パークタウンタピオ”へ。

車椅子に乗って初めて分かったことが今まで沢山あるが、その1つに床面・地面の路面状況によって車椅子の漕ぐ負担がかなり違ってくるということ。

タピオとそれに隣接しているアウトレットには、かなりのアップダウンがあり、路面も絨毯で覆われていたり、石畳だったりして、車椅子を漕ぐのに相当な"摩擦抵抗"になり、屋外を散歩しているのと変わらないくらい体力を消耗する。

でも、積雪で外に出られなかった寝たきりだった自分には、逆に好都合。かなりいい運動になる。

更に負荷を高めるために、20kgもあるムスメを膝に乗せて車椅子を漕ぐと、もはや拷問に近い厳しい負荷になるんだけど、ムスメを抱っこできない自分には唯一 のスキンシップの時間でもあるから、どんなに体力的にキツくても精神的には全然まったく苦にならない。

いつまで膝の上に乗ってくれるんだろう?

この先ずーっと乗ってくれるといいなあ。

その為には何としても病気の進行を遅らせないと。

頑張って運動しなくては……

と考えながら車椅子を漕いでると、通りすがりのお茶やさんの前でムスメが、『お餅を食べたい』と駄々をこね始めた。

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仙台に住んでる人なら誰でも知っているであろう、『お茶の井ケ田』の喜久水庵。

仙台に本社を構え、仙台初売りの茶箱の景品で毎年のようにメディアに取り上げられる、有名な老舗のお茶やさん。

ここではお茶の販売の他にも、大福やどら焼きなどの和風スイーツも売られていて、白玉パフェや抹茶フレーバーのソフトクリームなどを、テーブルがあって緑茶と一緒に味わいながら、まったりもできる。

最近ムスメも一人前に、カフェでお茶することの楽しさを理解してきたようで、休憩できるテーブルやソファを見つけるとすかさず、『休憩しようよっ』って言ってくる。

ムスメのお目当ての白玉パフェは、より一層体が冷えてしまうので、なんか温かいものなら食べてもいいと思っていたら…

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見慣れない看板が目に飛び込んできた。


『喜久福しるこ』!


しかも、“タピオ店オリジナル”!

ここでしか食べられない限定品らしい。

限定品にめっぽう弱い自分。


ところで『喜久福』って、言わずと知れた仙台銘菓。

見た目なんのことない普通の大福なんだけど、その中身が凄い!

あんこやずんだの“あん”と、生クリームの2層構造になっていて、その柔らかい食感がもう絶妙でやみつきになる美味しさ!しかも、要冷蔵でキンキンに冷えている、ひんやりスイーツ。

かつては、仙台のお土産と言ったら、カスタードクリームをふんわりしたカステラ生地で包んだ定番のお菓子、『萩の月』を連想したが、似たようなものがどこにでも売られるようになり、オリジナリティを失いかけてきたところに、この『喜久福』がその座を奪うかのようにセンセーショナルに登場!(もちろん、未だに萩の月も美味しいよ!)

よく、アメリカにお土産として持って帰ったり、県外からわざわざ通販で購入していたくらい、ハマっていた頃もあった。

まあ、今ではスイーツが多様化し過ぎて、何が仙台銘菓で、何をお土産として買えばいいかわからなくなってきているけど……

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あったか〜〜いおしるこの中に、あのつめたーーい『喜久福』が入っているなんて、ムスメよりも自分のほうが興味ありあり。

ムスメの「お餅食べたーい」というニーズと自分の「あったかいもの食べたい」のニーズの両方とも満たす、もってこいの食べ物。

嬉しいことに『喜久福』も4種類から選択可能で、大好きな『ずんだ生クリーム』を選べた。

見た目は、白玉が顔を覗かせている至って普通のおしるこのなんだけど、スプーンで底の方をゴッソリすくうと、本当に丸ごと1個、喜久福の大福が入っている!

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喜久福のお餅の部分は、おしるこの熱で半分溶けていてトローリしていて、中のずんだクリームはアイスのように歯ごたえがあってひんやり。

これが美味しくないわけがない。(つまり、めちゃくちゃ美味しいっていうこと!)

まさに、店先に置いてある看板に書いていある通りで、新感覚なおしるこスイーツ!

これ考えた人、ホントすごいと思う。

できる事なら、新たな仙台名物に認定したいくらい。

この『喜久福しるこ』、タピオ店限定の提供だけど、喜久福の大福さえ手に入れば、あとは市販でもいいからおしるこを用意すればいいだけ。

白玉の代わりに喜久福の大福、一個と言わず何個でも好きなだけ入れれば、『贅沢 喜久福しるこ』の完成!

お家でも簡単に楽しめる!

是非おためしあれ‼️

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5年と7ヶ月前に戻りたい。

それより前に戻れば、病気でない、もっと健康体の自分に戻ることもできるが、そうしたらムスメの存在しない過去になる。

ムスメが居ない過去なんて、もはや考えられない。

だから、ムスメが生まれた5年7ヶ月前が限界。


今の自分の意識だけ5年7ヶ月前に戻って、現在になったらまた戻る、それを繰り返し繰り返し、永遠に繰り返す「無限ループ」状態でも構わない。


1分でも1秒でも、過去に戻りたい。


1分でも1秒でも、未来に進みたくない。


過去に戻ることができないなら、せめて、時間が止まって欲しい。


病気がこれ以上進行するのが、耐えられない。

何やっても、病気は無情にも進行していく。

身体をドンドン蝕んでいく。

微塵も容赦してくれない。

止まらない。


時間が止まってくれないなら、せめて、未来に希望の明るい一筋の光を見せて欲しい。

いつかこの病気が完治する日が来て、ムスメと一緒に手を繋いで歩ける日がくると信じたい。


もし流れ星を見たら、『パパの病気が治りますように』ってお願いするんだって。

そんな健気なムスメの願いを、どうか叶えて欲しい。


そして、この世から、1分でも1秒でも早く、ALSで苦しむ人達が居なくなる日が来るのを待ち望んでいる。


早く…


お願いだから。


1分でも1秒でも、早くして……


一生のお願いだから。


Fuck the ALS!


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眩しいほど美しい、若きブラッド・ピットの代表作である『A RIVER RUNS THROUGH IT』(リバー ランズ スルー イット)の舞台となったのが1920年代のモンタナ。

その映画撮影のロケ地の一つに、モンタナ州ボーズマンを流れるトラウトフィッシングで有名な川、「Gallatin River」(ギャラティン リバー)がある。

劇中のシーンで、大きな岩の上に立って華麗に弧を描いてフライフィッシングをする場面があるが、実際にギャラティン リバーに行くと、その岩を見ることができ、あたかも映画の主人公ブラッド・ピットになった気分になれるという。

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その「ギャラティン リバー」の支流にあたる川で、近隣のダウンタウンで自身が通った大学のあるボーズマンから、車で15分ほどのところに『East Gallatin River』(イースト ギャラティン リバー)がある。

そもそも、モンタナ州はフライフィッシングの聖地とも呼ばれ、豊かな自然に育まれた野生の、しかも大型のレインボートラウトやブラウントラウトが釣れることで有名。アメリカでフライフィッシングをやったことがある人なら誰でも憧れる地であり、最終到着地点でもある。

自分もコロラドでフライフィッシングを始め、ずっと憧れであった聖地モンタナに、学校を編入してまでフライフィッシングのためだけに移り住んだ一人。

でも、そんなフライフィッシングの聖地のモンタナだけど、誰でも簡単にでっかい魚が釣れるとは限らない。大勢の釣り人たちが州の内外だけじゃなく、日本などの海外からもモンタナの地を訪れているため、魚たちが神経質になり人間を警戒してしまう、"スレた" 状態に陥ってしまい、かなり難しい、チャレンジングな釣りになっている。

コロラドで場数を踏んである程度釣りに自信があった自分でも、そこそこのサイズのトラウトは釣ることが出来ていたが、大台の20inch(50cm)オーバーのトロフィーサイズの魚は、21inchがそれまでの最大で、片手で数えられる程しか釣り上げることが出来てなかった。

なんとかして、日本に帰国する前に、記憶に残るでっかい一匹を釣り上げたいと思って、地図を見て探し当てた『East Gallatin River』(イースト ギャラティン リバー)に、アメリカでのフライフィッシング人生のすべてをかけて、2月の真冬も真冬、気温も氷点下15℃の中、学校帰りに通い続けることに。

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冬季の釣りは、凍てつく寒さで最大でも3時間程しか釣りをすることができないといった過酷なものだけど、その反面、餌となる水生生物の活性が落ちるため、魚がお腹を空かせていることが多く、夏の間あんなに警戒心が強かったデッカイトラウトも、いとも簡単に釣れてしまったりするので、自分には絶好の釣りシーズンだった。

その『イースト ギャラティン リバー 』は、ボーズマンの東1.6kmを始点とし、隣町のマンハッタンの3.7km北で本流の、あの「ギャラティン リバー」と合流する、全長68kmの比較的川幅が狭い、こじんまりとした河川である。

立地がダウンタウンから凄く近いのにも関わらず、知名度は高くない上、川自体が私有地である農地の中を縫うように流れているため、ちょっとでも川から出て岸を歩くと不法侵入になる。そのためか、釣り人は少なく、比較的魚がすれていないという、知る人ぞ知る最高の釣りスポットだった。

しかも、温泉水が流れ込んでいるのか、川幅が3〜5mと狭いにも関わらず厳冬期でも川面が完全に凍ることがなく、冬でも餌となる水生生物が十分摂取できるため、魚が大きく育っている。

ただ、冬場の川は渇水気味で川の水深は膝下と浅く、川が湾曲して流れが澱んで深くなっている、いわゆる「プール」にしか魚が生息できない状態なので、ある意味自然の釣り堀みたいになって、若干釣りの醍醐味に欠ける。

その釣り堀のプールには、本当に異常なくらいに魚が溜まっており、平均40cm前後、最大48cmのサイズの大きいトラウトが、2,3時間で20匹近くも釣れることがあった。

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絶対に、もっとサイズの大きな、川のぬし的なトラウトがこのプールには住み着いている、と確信するのに時間はかからなかった。


時には、猟銃を持った土地の所有者に威嚇されたり……

時には、ハンティングで銃声が響き渡る中、怯えながらも身を低くして釣竿を振ったり……

時には、あのアメリカの象徴の鳥「ハクトウワシ」がすぐ近くで餌を捕食しているのを目撃して興奮したり…

またある時には、大型犬並みの大きさのビーバーの死骸を目の当たりにして、野生動物のもつ迫力に圧倒されながらも……


通い続けること1週間、辺りが薄暗くなって日が暮れようとしていた午後6時過ぎ、その時はついにやってきた……


今までとは比べ物にならない強い引きで、釣り竿があり得ないくらい「ぐにゃっ」、と今にも聞こえてきそうなくらい弓なりにしなった。

一瞬、川底に沈んでいる流木でも引っかかったのかとも思ったが、直ぐに、魚のものだと理解した。

駐車場2台分くらいの面積しかないプールは、その上流下流とも川底が見えるほど浅い水深になっているため、魚にとったら逃げ場がないから自分には都合がいい。


勝算はある!


逃がすもんか!


映画のなかのブラッド・ピットのように川の中に引きずり込まれても、なにがなんでも釣り上げてみせる!


もう、心臓は、何本も100mをダッシュしてるかのうように、破裂しそうにバックバク。気絶してもおかしくない。

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釣りのラインが細い上に、その先に付いている淡水エビの”スカッド“に似せて作ったフライも、小豆大の極小サイズなので、めいいっぱいの力で闘いたいが、そうもいかない。ラインが切れたり、針が外れてバレてしまう恐れが。

今までに学んだ、経験したことの全てを振り絞って、全神経をロッドとラインのコントロールに注いで、慎重に慎重に慎重に、格闘し続けた……


すると、30分以上経過してようやく、力尽きた魚が姿を見せはじめた。


目を疑った。


ま、マジ、デカイ!!


自分史上、今までで一番大きい!


なんとかして、プールの下流の浅瀬に引きずり込むことに成功!

最後は、釣竿そっちのけで走り寄って、腕で抱き抱えるようにして安全な岸へと魚を放り投げた。

その慌てようと言ったら、恥ずかしくて他人に見せられないくらい。


石がゴロゴロしている岸辺で、バッタンバッタン暴れている奴は、アゴがしゃくれた鮭みたいなブラウントラウトだった。

興奮と緊張で震えが止まらない手で、メジャーを使ってサイズを測ったところ、な、なんと、26インチ(65cm)もあった‼️



よっしゃあああああああああああああああぁああああぁぁああぁ‼️


o(^o^)oo(^▽^)o(≧∇≦*)♪(´ε` )\(^o^)/(^_^)v



土地の所有者に撃ち殺されるか心配だったが、遠くまで響き渡る大声で叫びまくった。

もう、釣りする目的を失うくらいのサイズ、これ以上大きいサイズはもう釣れないだろうと思うくらい。(でも実際、この数ヶ月後にビーバーヘッドリバーで、これより大きなレインボートラウトをヒットさせたが、川の流れに押し流されて針が外れてしまった…)

こういう時に限って、カメラを持ってきてないんだもんな。

悔やんでも悔やみきれないが、貴重な瞬間を写真に残せず、頭の中に記憶として残っているだけ。


イースト ギャラティン リバー……

時を超越して、決して忘れられない記憶として自分の中を、今この瞬間もゆっくりと、途切れることなく流れている。

自分にとっての『A River Runs Through It.』。



ちなみに、実際の川の様子は、上の動画の感じになります。

どう? 

釣りたくなってきたでしょ?

大きいトラウトがどこかに潜んでると思うと、おら、わくわくすっぞ!(笑)


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